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2006年11月28日 (火)

日産記念保管庫見学記

先週金曜日11月24日地元工業会主催の会員企業相互訪問事業のいっかんとして、最大企業日産自動車株式会社座間事業所を訪問して見学会に参加してきました。

自動車博物館はトヨタ自動車、マツダ自動車など企業や団体が運営するものは数々ありますが、日産は発祥の地 横浜子安にエンジン博物館があるだけで車体を保存して閲覧できるなどということは今回の催し物が行われる直前まで知りませんでした。関係者の説明ではあくまでも保管を前提としてきたので公開するのは初めてのことだそうです。

当日場内をマイクロバスで移動して倉庫の前で金属シャッターが重々しく開くまではその存在を疑うほどでした。倉庫は記念保管庫と銘は打ってありますが外観は資材倉庫といった雰囲気でお宝を500台以上も隠しているとは思えませんでした。

いざ中に入りますとレーシングタイプ、ラリー仕様の派手なカラーの車が目に飛び込んできました。国内のレースはもちろんWRCやルマンなどのレースに参戦した勇姿、サファリに象徴されるラリーカー等。フェアレディーやフェ アレディーZにシルビアなどのスポーツカー群。ブルーバード(サファリブラウン色)等のセダン群、スカイラインは新車イベントのために搬出した多くの勇姿は残念ながらでしたが、スカイラインGTR等最近の車まで保管されていました。圧巻はダットサンブランド、オースティンブランドの箱型車。プリンス時代のグロリアとその対抗車種セドリック等。また世界各地のショーで展示された未来コンセプトカー、横浜スタジアムで活躍したリリーフカー等。

ご紹介してない埋もれた名車がぞろぞろと保存のために防塵カバーをかけてあり詳細は確認できませんが多分映画やテレビドラマなどで活躍のタレントカーなどもあるはずです。

興奮の1時間30分はまるで数分だったように思えて出来ればもう少し長くたたずんでいたいと最後まで後ろ髪惹かれる思いで見学会が終了しました。感想アンケートには是非とも定期的に開催して欲しいこと、なるべく早い時期に博物館として常設展示されることへの嘆願をシタタメテおきました。きっと実現してくれるでしょう。

    保管車の一部は興奮のあまり手振れして撮影したデジカメ映像でご覧下さい。

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2006年10月19日 (木)

補修用W/SHIELDの品質について

カーズ DVD カーズ

販売元:ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日:2006/11/08
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ある方からの問い合わせメールをお名前は伏せて原文のまま回答と一緒に掲載いたします。
質問
ウィンドシールドにひびが入ったので次の車検で交換しなければならなくなり、何とか安くする方法はないかとネットで情報を集めたところ、純正品以外に国産優良ガラス、社外品、海外品などがあるようですが、品質面で不明な点があり、決められずにいます。補修用のガラスを製造しておられるようですので、以下の点につき教えていただきたくメールさせていただきました。 大変お手数ですがよろしくお願い致します。
①国産優良ガラス(カーメーカーに納入しているガラスメーカーの自社ブランド品)は、図面から製造しているので、ロゴマーク以外は純正品と全く同じだと、いくつかの修理屋さんのHPに記載があったのですが、本当でしょうか?
②図面がないとすると、現物から型を作るのでしょうか?その場合、図面から作ったものに対して品質の差はありますか?
③海外品の品質がずいぶん良くなったようですが、国産優良ガラスと比べ見劣りする点はありますか?
以上、すみませんがよろしくお願い致します。
回答
ウィンドシールドは自動車部品の中でも制動装置、駆動装置、操舵装置、タイヤ等々と同様に重要な保安部品です。
昨今の飲酒運転事故でご案内のように運転者の責任を厳しく問われる時代に、価格やコストだけに着目され選択されるのはガラス製造者としてこのような消費行動をいかがなものかと考えます。
あなたのような純良なご購入者がガラスをより良く吟味していただき、適正な製品が適正な形で装着され交通安全に大きく寄与することを願ってやみません。
ご質問の内容はかなり専門的ですので回答に窮しております。
ご質問の答えにフィットするかどうか分かりませんが私見をお伝えします。
  • 自動車メーカーの純正部品 : 自動車メーカーの品質保証品。
  • 国内優良品(通称)           :    板ガラスメーカーによる品質保証品。
  • 社外品(通称)                 :    加工製造会社による品質保証品。
  • 輸入品                           :    現地製造会社製造責任品。輸入商社販売責任品(主に中国製、ASEAN製。米国製、EU製、その他もあります)
  1.      その通りです。2.の場合もあります。
  2.      型が何であれ硝子メーカーが品質を保証しておりますので基本的に問題はありません。
  3.      品質は改善されたといっても生産国の環境によって大きく評価はわかれると思います。また大量消費される型式、例えばカローラやシビックやトラック バン用などにはお客様のチェック機能が働きますから問題は無いと思いますが、型式すべてが同様に評価されるとは思えませんし、輸入商社は不具合のすべてに対応するとは考えられません。中には品質保証のないとんでもないガラスもあります。

※この時計の時刻は、閲覧しているパソコンのものであり、必ずしも正確な時間とは限りません

2006年9月15日 (金)

カラーシェードバンド(染めボカシ)

先回にご紹介しましたHPをご覧いただけた方に感謝いたします。

 さて今回はフロントグラスの上の辺に緑色のカラーが発色していまして、防眩効果に役立っていると思いますが、このことに触れます。

 当初太陽光線の眩しさを防ぐためにサンバイザーとしてガラスの内側にカラーリングしたプラスチック板を運転手視線の位置に貼り付けたり、バスの運転席で現在も使用されているアームに取り付けられたプラスチックの下敷きのような物で太陽光が眩しくて運転視野の妨げになるのを防いでおります。 これをガラスに特に合せ硝子に着色する方法がアメリカのフィルムメーカーで開発されました。紫色とブルーの中間の色(パープルブルー)がアメリカ車の殆んどに採用されて、かなりの広い上辺部分を彩色しておりました。これが日本にも採用されて幅広い物は(現在は車体検査で違法ですが)上下を着色して中央部分の十数センチだげがかろうじて透明な物まで現れました。 その後ヨーロッパ車の一部(メルセデス)にグリーン(通称ベンツグリーン)が採用されるようになりその高級感と眼球には緑が優しいという説によって、殆んどのカラーシェードバンドがこの色に彩色されました。これは化学品メーカーに国内でこの中間膜を生産してもらうことになった時とほぼ同時期で日本製自動車のデファクトスタンダードになりました。

 現在は運転視野の妨げにならないように保安基準(国交省)で定めらている可視光線透過率70パーセント以下の濃度に彩色した部分がガラス全体高さの20パーセント以下にすることで陸運事務所で検査を受け合格します。 もちろんこれには運転席と助手席の側面窓も同様で着色には制限が加えられております。 この基準には色を特定してはおりませんので、最初はブラウンやグレーやアンバーなどご希望の方もおられましたが、常時継続的に凝視するには不適格ということでこのような色のフィルムが現在生産されておりません。   また現在の染め幅にご不満の方もおありになると想像いたしますが、ガラス面に貼り付ける車体検査済みの表示ステッカーなど定められた物や、あるいは高い位置に設置された交通信号灯の色識別のため現在の幅以上には拡げられません。 また前述のステッカー以外は保安基準で定められた範囲以上に貼り付けることも基準違反になり車体検査をパスできませんのでご注意下さい。

 ここのところ飲酒運転による悲しい交通事故が連続しておりますが、保安基準など法規によって定められたことは事故防止を目的としてこれを回避できる最低限の規格です。大事故に直結する自動車のことです保安基準を守りましょう。そして安全運転を心がけてください。

2006年8月28日 (月)

ダブルカーブ

前回は透視歪みの話をしましたが、今度は縦断面のカーブ通称ダブル(ダブり)です。

建築用やショーケースの曲硝子とは違ってウィンドシールドの場合は車のボディーの窓枠にピタリとはまること、至近距離でガラスを通して外界の状況を視認することが必要の条件です。さらに雨天時の雨除けワイパーの動作にも影響を与えないという要素がさらに加わります。

前回の編み物の話で多少お分かりかとは思いますが4辺が窓枠それぞれのカーブに順応すると同時に透視歪みなく表面を仕上げるには当然縦断面に自然な湾曲を必要とします。窓枠周辺の湾曲に逆らって表面に平面を維持しようとすれば、無理な引っ張り力がはたらいてガラスは破損してしまいます。 もちろん建築用等ではあくまでも平面を必要としますので曲げ加工手法ではその為の特別な手立てが必要です。(異なった型構造)

ただあまりに自然カーブに任せたままですと雨天時の雨除けワイパーの動作不具合が生じ部分的に拭い切れなかったりいわゆるビビリ振動が生じて、運転者に不快感を与えます。

2006年8月20日 (日)

透視ひずみ

ガラスを透視ひずみなく曲げ加工するというのは当時としては大変に苦労をしたようです。

平面ガラスを歪みなく曲げるというのは想ったよりも難しいのです。   最近は編み物を男性が行うことを躊躇しない時代ですが、その毛糸編み物で4辺を編み棒で囲われた状態のものを想像して下さい。    囲われた中は毛糸ですから自由に伸び縮みしますので問題は無いのですが、こちらは固体ではないとはいえガラスですから割れてしまいます。    4辺とも変形させるわけですから、各辺の引っ張り合い(テンション)と縮み合い(コンプレッション)に加えてさらに内部のそれぞれの要素が絡み合う形で成形されていきます。たねものや型押しのように厚みを極度に変化させたりしますと透視ひずみが変化をしますので像にゆがみが生じてしまいます。    交通信号や歩いている人が急に見えなくなったり実際とは違った形なってはいけませんので。

続きは次回にします。

2006年8月19日 (土)

センターピラーその後②

さて材料の板ガラスはそのP板(磨)をさらに選別して表面の傷や泡のないガラスを使用しておりました。現在でも板ガラスの用途の中で多くを占めている自動車ガラスは当時ではもっと今以上に花形的な存在で、今でこそFPD(フラットパネルディスプレイ)が華やかさを増してきてはいますが。  FPD=平面表示装置:液晶表示テレビ、PDPテレビなど

以前ガラスをタネから成形するものと、板材から成形するものとの違いに触れたことがありますが、板から成形するのはウィンドシールドのように透視ひずみや二重像などの障害を起こしたくないガラスを通して前方を視認する必要のある製品作りには欠かせない要素なのです。

続きは次回にします。

2006年8月18日 (金)

センターピラーその後

またまた本業に追われてしまって、ブログ更新に穴を開けてしまいました。お盆休みの期間中に十分に反省して、今後記事作成に精進します。

先回はセンターピラーをはさんで平板硝子で構成されたウィンドシールドを曲硝子に置き換える話の途中でしたね。

先ずは材料の話からはじめます。             当時の板ガラス製造はフルコール方式(引きあげ式)といって硝子融解窯から冷却される際に表面に出来た薄膜(牛乳を温めた際に出来る薄い膜状の固形物のような物)をカギの付いた横棒で空中に引き上げて冷やし固めた板状ガラス。 現在の中心的なフロート製法の製品と比べると表面の平滑度は当然比べ物にならないほど粗いもので、厚みの偏差もかなりひどい物でした。                                         ウィンドシールドには透視して歪みの少ないガラスが必要でしたので、表面を研磨剤(ベンガラ=酸化鉄、のちに酸化セリュウム)を使って研磨(ポリッシュ)して磨板(P板)という物を自動車専用にガラス会社で製造しておりました。

続きは次回にします。

2006年4月17日 (月)

ガラスに目が点

本日4月16日朝7:00からの日本テレビの番組 所さんの目が点 ご覧になりましたでしょうか。

出来はまあまあでしょうか、と申しますのも依然このテレビ局の シンジラレナイ禁断のタブー99 という番組で大きなミスを犯しまして、この業界の関係者から厳重な抗議を受けたことがありました。ですからこのテレビ局の番組を業界関係者が特に注目していたわけです。

その内容は今回丁寧に扱ってくれた強化ガラスについてです。自然現象の一つとして天候の急変時に起こる降雹現象と建築物の被害との関係を扱って、こんなことも起きましてという事で 屋根の一部にガラスが使われていて それが強化ガラスなのに簡単に割れてしまった という事実を映像つきで公表してくれました。          しかし強化ガラスにしては脆過ぎるし割れ方も普通ガラスと同じということで、関係者が見れば明らかに間違いであったのです。

今回はガラスの特性をじょうずに扱っていましたし、強化ガラスの利点と欠点、さらには機能ガラスも紹介してくれていましたので一応業界関係者としては高評価でした。まあ次回につづくという事で、乞うご期待というところでしょうか。

この番組のことはここまでにして、次回は本来の自動車ガラスの話題に戻します。