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2006年8月28日 (月)

ダブルカーブ

前回は透視歪みの話をしましたが、今度は縦断面のカーブ通称ダブル(ダブり)です。

建築用やショーケースの曲硝子とは違ってウィンドシールドの場合は車のボディーの窓枠にピタリとはまること、至近距離でガラスを通して外界の状況を視認することが必要の条件です。さらに雨天時の雨除けワイパーの動作にも影響を与えないという要素がさらに加わります。

前回の編み物の話で多少お分かりかとは思いますが4辺が窓枠それぞれのカーブに順応すると同時に透視歪みなく表面を仕上げるには当然縦断面に自然な湾曲を必要とします。窓枠周辺の湾曲に逆らって表面に平面を維持しようとすれば、無理な引っ張り力がはたらいてガラスは破損してしまいます。 もちろん建築用等ではあくまでも平面を必要としますので曲げ加工手法ではその為の特別な手立てが必要です。(異なった型構造)

ただあまりに自然カーブに任せたままですと雨天時の雨除けワイパーの動作不具合が生じ部分的に拭い切れなかったりいわゆるビビリ振動が生じて、運転者に不快感を与えます。

2006年8月20日 (日)

透視ひずみ

ガラスを透視ひずみなく曲げ加工するというのは当時としては大変に苦労をしたようです。

平面ガラスを歪みなく曲げるというのは想ったよりも難しいのです。   最近は編み物を男性が行うことを躊躇しない時代ですが、その毛糸編み物で4辺を編み棒で囲われた状態のものを想像して下さい。    囲われた中は毛糸ですから自由に伸び縮みしますので問題は無いのですが、こちらは固体ではないとはいえガラスですから割れてしまいます。    4辺とも変形させるわけですから、各辺の引っ張り合い(テンション)と縮み合い(コンプレッション)に加えてさらに内部のそれぞれの要素が絡み合う形で成形されていきます。たねものや型押しのように厚みを極度に変化させたりしますと透視ひずみが変化をしますので像にゆがみが生じてしまいます。    交通信号や歩いている人が急に見えなくなったり実際とは違った形なってはいけませんので。

続きは次回にします。

2006年8月19日 (土)

センターピラーその後②

さて材料の板ガラスはそのP板(磨)をさらに選別して表面の傷や泡のないガラスを使用しておりました。現在でも板ガラスの用途の中で多くを占めている自動車ガラスは当時ではもっと今以上に花形的な存在で、今でこそFPD(フラットパネルディスプレイ)が華やかさを増してきてはいますが。  FPD=平面表示装置:液晶表示テレビ、PDPテレビなど

以前ガラスをタネから成形するものと、板材から成形するものとの違いに触れたことがありますが、板から成形するのはウィンドシールドのように透視ひずみや二重像などの障害を起こしたくないガラスを通して前方を視認する必要のある製品作りには欠かせない要素なのです。

続きは次回にします。

2006年8月18日 (金)

センターピラーその後

またまた本業に追われてしまって、ブログ更新に穴を開けてしまいました。お盆休みの期間中に十分に反省して、今後記事作成に精進します。

先回はセンターピラーをはさんで平板硝子で構成されたウィンドシールドを曲硝子に置き換える話の途中でしたね。

先ずは材料の話からはじめます。             当時の板ガラス製造はフルコール方式(引きあげ式)といって硝子融解窯から冷却される際に表面に出来た薄膜(牛乳を温めた際に出来る薄い膜状の固形物のような物)をカギの付いた横棒で空中に引き上げて冷やし固めた板状ガラス。 現在の中心的なフロート製法の製品と比べると表面の平滑度は当然比べ物にならないほど粗いもので、厚みの偏差もかなりひどい物でした。                                         ウィンドシールドには透視して歪みの少ないガラスが必要でしたので、表面を研磨剤(ベンガラ=酸化鉄、のちに酸化セリュウム)を使って研磨(ポリッシュ)して磨板(P板)という物を自動車専用にガラス会社で製造しておりました。

続きは次回にします。

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